
表面では届かない、体の奥の“コリ”と神経にアプローチする治療法
深層筋治療とは?
慢性的なコリや痛みの原因は、ただの筋肉の疲れではなく、体の奥深くにある“深層筋”や神経の圧迫によるものかもしれません。
深層筋治療では、手では届かない背骨のすぐ両脇の筋肉(深層筋)を、専用の振動機器を用いて丁寧にほぐし、根本的な改善を目指します。

どこを施術するのか?
施術の中心となるのは、背骨のすぐ脇にある「筋硬結(きんこうけつ)」と呼ばれるコリです。
これは、骨のように硬くなった深層筋で、神経の通り道(神経孔)を圧迫し、痛みやしびれの原因となります。
当院では、この筋硬結をミリ単位で見極め、専用の振動機器を使ってピンポイントで刺激。
“今ある痛み”だけでなく、“繰り返す不調の原因”にもアプローチしていきます。

なぜ背骨の脇を見るのか?
それは、「神経の出口がそこにある」からです。
背骨の間からは、手足・内臓・全身に指令を送る神経の束(神経根)が出ています。そのすぐそばにある深層筋が硬く縮むと、神経が圧迫されて血流や伝達に支障が出てしまいます。
実はこの筋肉の硬化には、過去の事故・ケガ・手術などの“身体への強い刺激”が深く関わっているケースが多いのです。

悪循環の例
過去のケガや手術
↓
神経障害が起こる
↓
筋肉が硬くなり(筋硬結)
↓
血流が低下し、神経に栄養が届かない
↓
さらに神経が傷み、コリが強くなる
↓
慢性的な痛みやしびれが続く
このように、過去の体験が“今の不調”の原因になっていることも珍しくありません。
だからこそ、単なるリラクゼーションではなく、身体の「履歴書」に向き合う必要があるのです。

施術の頻度は?
深層筋治療は、筋肉と神経を“回復させる治療”です。そのため、体が元に戻ろうとする“回復力のタイミング”を見極めることがとても大切です。
施術後、体内ではコラーゲンという修復物質が分泌され、組織が回復していきます。このコラーゲンが70〜80%の強度になるまで約1ヶ月かかるため、基本的には月1回の施術をおすすめしています。
ただし、最初のうちは「戻りやすい」状態があるため、以下のペースが理想です:
初回〜数回:2〜3週間に1回のペース
安定してきたら:月1回に延長
過剰な頻度での刺激は、逆に筋肉が固くなる原因にもなるため、「必要なタイミングで、必要なだけ」の施術が重要です。

筋肉と内臓・自律神経の関係も
背骨から出ている神経の多くは、内臓や自律神経にもつながっています。特に胸椎まわりの神経は、消化器・呼吸器・ホルモン分泌などにも関与しており、これらの神経が圧迫されると、内臓の働きや自律神経に影響が出てきます。
日々のストレス・食生活・睡眠など、生活習慣のクセが、深層筋のコリとして現れ、不調へとつながるのです。
だからこそ深層筋治療では、「施術だけ」でなく、運動・栄養・メンタル(心)とのバランス改善も大切にしています。

急性の症状(ぎっくり腰・寝違えなど)にも対応
深層筋治療は、ぎっくり腰・寝違えなどの急性痛にも高い効果を発揮します。
発症から【48時間以内】であれば、背骨まわりの筋肉にある「筋軟化(きんなんか)」という凹みを除去することで、その場で症状が緩和されることも多いです。
この急性対応は、慢性の施術とは異なり、45〜60分程度の短時間で行えるのも特徴です。

深層筋治療が合う方とは?
✔️慢性的な肩こり・腰痛が長年続いている
✔️過去のケガや手術のあとから、調子が悪くなった
✔️自律神経の乱れ・内臓不調・倦怠感がある
✔️マッサージや整体に行っても改善しなかった
✔️根本から変えたいと思っている
こういった方にこそ、当院の深層筋治療を体験していただきたいと考えています。
「気持ちよさ」だけで終わらせない、本質的な治療を、一緒に進めていきましょう。